2009年2月1日日曜日

ハプスブルク一千年

これは、本のタイトル。




今日は、ドイツの歴史がすごく分かる本について。
著者:中丸明さん 新潮文庫

世界史を読んでいても、いまいちヨーロッパの流れが分からない私だったけど、M父からこの本を貸してもらって読んでみたら、これまた、目から鱗が!!
一年ほど本棚の飾りになっていたけど、生活が落ち着き、去年の秋に読んでみたら、「何この本!!すごい!」と思ったもの。


なんたって、このような文庫本に、すっごく歴史がわかりやすくぎっしりと書いてあるんだから!
今まで本を読んでいて、「著者」に対して、こんなにも尊敬を覚えたこともない。
彼は、膨大な歴史を噛み砕いて分かりやすく書いています。
いやぁ、本当にこの方はすごいです。

会話の部分は、名古屋弁に表現されているけど、これに関して、私には反対に名古屋弁を理解するのに時間がかかったくらいで、あとは、この場面は「なるほど!こういうことだったのか!!」と思うことばかり。

ドイツに住むからには、ドイツだけじゃなく、ヨーロッパの歴史も把握したいもの。
歴史に深い関係のある宗教のことに関しても、わかりやすく流れを書かれているし。
(イスラム教、ユダヤ教、キリスト教の関係など。)

新年新たに(もう2月だけど)、歴史書は難しいと思う方も、これだったら大丈夫なので、読むのはどうでしょう?本当にお勧め!!
楽しく、面白く、まぁエッチだけど、ヨーロッパの歴史が分かる本です。
一押し!


ちなみに、私は、「細川ガラシャ夫人」を読んでからこの本を読みました。
この本は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の時代をたくましく生きた女性を描いた本で、日本の主要な時代の一つを理解できると共に、この「ハプスブルク家一千年」によって、余計、日本とヨーロッパのその時代を垣間見ることができます。
ところどころに、「日本はその時」という感じで、中丸さんは書かれているからです。


そして、この二点を読み終え、=昔の女性の存在=というものを、ヨーロッパも日本も関係なく、女性の扱い方に考えさせられてしまいます。本当にいろいろと想うことがあります。

今、ドイツに住んでみて、いろいろ聞き、体験している私が思うには、その女性の扱いの反省が、現代の今、日本よりドイツの方が、ずいぶんと生かされているのではないかと感じています。



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