「ここの空気、山に登ったときに感じた空気と一緒だ!」
ほんとに、こう思った。
それは、「マイナスイオン」。
森にいるわけじゃないのに、なぜマイナスイオン!?
日本では、わざわざ「マイナスイオン」の機器が販売されているのに。
そして思い出す。日本でメディアを通して私は聞いたことがある。
「ドイツは、自然と人間が共生しあって生きている国」
まったくその通りだ。空気からして違うもの。
ドライブすれば、すぐ森にあたる。大きな空もある。よけいな電灯もない。
コンクリートビル群も、そうそうみあたらない。
森は森でも、日本のイメージの森とはちょっと違う。
最初私は、ずっと林かと思ってた。
それに、ドイツは大きな街でも、東京みたいに広い範囲で密集したビルはないらしい。
これも、大きな要因かな。
中心地から電車で約20分も乗れば、もうごちゃごちゃから開放されるもの。
こちらに来た当初、過度のストレスで脳の血管が詰まるんではないかと思ってた私に、少しずつ、やさしい空気が、包んでくれる。
