2008年12月8日月曜日

ドイツ人の考え方~休暇~

ある日の会話

M:「次の有給休暇、どこに行きたい?。」
私:「え?また? この前、2週間休んだばかりじゃん。」
M:「だって、まだ、有給休暇残ってるよ。」
私:「確かに。でも、そんなに休んで大丈夫なの?
   なんだか、こっちの仕事って、‘休暇’のために働いているような、普段は‘時間をつぶす’ために働いているようね。」
M:「ドイツはそうだよ。休暇をどうするかが大切なんだよ。そのために働いているようなもの。普段はあまりお金をかけないけど、旅行はよくするね、ドイツ人。豪華旅行じゃないけど。」



日本にいた時の私は、生活するために働き、旅行というと、普段一生懸命働いている自分へのご褒美、リフレッシュ、現実逃避。。。

日本だけじゃなく、アジアってそう。生活するのに必死。
ドイツみたいにたくさん休みもないし、早く帰れるわけでもなく。
もし、休みがあっても、やらなければならない仕事があると、休みをつぶしてたし。。
「休みより仕事」

だからかな、時間はないから、お金をためて、素敵なバックだ、素敵な洋服だと願う。
こちらに来ると、物欲がなくなる。反対に、高級バックを持っているのが恥ずかしい。

ドイツは、「個人の生活があって、仕事」って感じかな。


新年が明けて、まずドイツ人がやることは、一年の休暇プランを立てること。
約6週間の有給休暇がある。

普段の仕事も、残業なんかさせないし、もしあったら、その分の休みをもらえる。
または、お金をくれることもある。

しかも、ここミュンヘンは、ドイツの中でも一番祝日が多いところ。
カソリックが強い州だからその行事が目白押し。

今まで、こんなに休んだことないのに、この休みに慣れてしまったら、他で住むのが怖い。。

それに、会社の人たちにお土産なども要らない。
有給休暇をとるのだって、嫌な顔されないどころか、早く取れとも言われる。
休暇の前日には、みなが「良い休暇を!」「楽しんでね!」と送り出してくれるとのこと。


そして、風邪を引いても、有給休暇とは別に休める。
なぜなら、「他の人に感染して迷惑かけるから、会社に来るな」と上司にも言われる。
確かに、もっともな意見。

日本は、自己犠牲が美徳で、熱があっても仕事してたし。
その上、熱があってがんばっている人に、気の毒にと思いながら、良いイメージを持つ。
または、自己管理がなってないと思うことも。。
とりあえず、個人より仕事。

数日休む場合は、お医者さんの証明書が必要だけど、お医者さん自体も、そんなに休むことないんじゃないかという症状にも、簡単に休むように言うようで。

そういう習慣だから、中には、なんだかんだいいながら休んで、休み癖を持っている人も中にはいるみたい。

でも、これって、周りの人分かるんだよね。
結局は、仕事は仕事。

人間関係、信頼関係が大切。

どうしようもない奴という烙印押されたら、どうにもならない。
Mの周りにも、そういう人がいるみたいだけど、いい感じ持ってないし。

今のご時世、いつリストラされるか、どういう縁で就職情報を教えてくれるかは、普段の行いが大切。
だから、簡単に休んで、あとで痛い目にあわないように注意されたし。

しかし、こんなに休んでも、経済が成り立っているドイツは、本当にすごい。
(今は経済状況はやばいけど。)

今年のクリスマス休暇、自動車産業などは大変で、工場をストップするために休みを長くしているようですね。なので、その関係者は、来週明けから休みに入る人もいるようです。いい意味での長い休暇ならいいのに。
(実は今、大手自動車関係会社でも残業代カットというところが出ているようです。)

ちなみにMはそれとは違い、出張による残業時間がかなり残っていて、有給休暇+クリスマス休み+残業休みで、来週末から1月11日まで休みらしい。約3週間も。
・・・・私が、先に学校始まるよ。その間、夕飯よろしくね(願)

来年のクリスマスは、どうなっているのだろう。早く経済が安定しますように。


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